一青窈さんは911テロの時に
NYの友人からメールをもらい、この詩を書いたのだそうです
友人の男性とその恋人が無事でいられますように
そしてノアの方舟のような船に2人が乗り
自分はそこに乗らないイメージが湧いたのだそうだ。
ハナミズキは学生時代よく行った「ドッグウッドプラザ」から。
その樹皮が犬のノミ取りに使われたのだそうでドッグウッドと呼ばれたらしい
桜のお礼にアメリカから日本に贈られたハナミズキ
善意のバトン。他者の幸せを願うこと。
母の無性の愛のような気持ちが
憎しみの連鎖を断ち切る力になってほしい。
そして高校生の時に亡くなった母。
小学生の時に亡くなった台湾人の父。
2人に対する想いや一青窈さんの死生観などが現れているようです。
マッシーなりに解釈というかいろいろ想像で思ったことを書きますね
1
空を押し上げて
手を伸ばす君 五月のこと
どうか来てほしい
水際まで来てほしい
つぼみをあげよう
庭のハナミズキ
NYの災害現場。瓦礫の山の中。
空を仰ぎ途方に暮れる友人。
ここまで助けに来て欲しい。
私はハナミズキの蕾を送る。
その蕾はこのハナミズキという歌になる
薄紅色の可愛い君のね
果てない夢がちゃんと
終わりますように
君と好きな人が
百年続きますように
ピンクのハナミズキ。アメリカから桜の返礼。
善意のバトンのやりとり。
感謝の心が世界を救いますように。
それは見果てぬ夢かもしれないけど。
友人とその恋人が無事で幸せでいられますように
2
夏は暑過ぎて
僕から気持ちは重すぎて
一緒に渡るには
きっと船が沈んじゃう
どうぞゆきなさい
お先にゆきなさい
周りの人々も一緒に沈めてしまうほど苦しんでいる友人。
救いのノアの方舟のイメージ。
たくさんの人々と共にそこに恋人と2人で乗っている。
二人を助けるために私はその船に乗らない
僕の我慢がいつか実を結び
果てない波が ちゃんと
止まりますように
君と好きな人が
百年続きますように
怒り、憎しみ、悲しみに耐える友人。
憎しみの連鎖が止まって欲しい。
アメリカはその後アフガニスタン、イラク戦争へと進んだ。
3
ひらり蝶々を
追いかけて白い帆を揚げて
母の日になれば
ミズキの葉 贈って下さい
待たなくてもいいよ
知らなくてもいいよ
三番は亡くなった人々からの視点だろうか?
一青窈さんの亡くなった母親に繋がる。
母親の子供への無償の愛。
子供は蝶々を追いかけて母の手を離れ風と共に歩いて行く。
母親の想いに気がつかなくてもいいよ。
それは見返りを求めない愛情。
そういう心が憎しみの連鎖を止めるのではないだろうか。
いかがでしょうか。この歌は愛し合う二人の幸せを願う歌として
結婚式で歌われますが
自分は反戦。そして追悼。そういう歌かなと感じました。
また一青窈さんの見た「夢」というイメージでとらえれば
個々の言葉の繋がりや具体的に示しているものは
あまりはっきりしないかもしれません
詩というものはそういうものでもあります
受け取る方が自分の人生の中で
それぞれの思いを巡らせていいものだとおもいます
さてNANAIRONOTEさんのウチナーグチバージョンというのがあります
アレンジから撮影からなにからなにまで素晴らしくてため息〜
サビにはティンサグぬ花を被せるなど母親への気持ち表していますね。
Nanaironote Project Vol.33
『♪ハナミズキ』沖縄方言(うちなーぐち)Ver.【琉球王国時代を完全再現】Acoustic cover by 宮城夏鈴「チムガナサ」スペシャルコラボ!!
すらを うしあぎてぃ
てぃを ぬばす うんじゅ ぐぐわちぬ くぅとぅ
どーでぃん うてぃぶささ
みじぎわまでぃ うてぃぶささ
ちぶみゆ あぎゆん にわぬ はなみじき
うすびにいるぬ ちゅらさる うんじゅぬ
はてぃにん いみぬ やがてぃ
うわゆるぐとぅに
うんじゅとぅ うむやー小 が
ひゃくにん ちじち いちゅるぐと
やふぁやふぁ あやはびる
ういかきてぃ しるい ふゆ あぎてぃ
ふぁふぁぬひになりば
みじきぬは うくてぃくりよ
またんてぃん ゆたさん しらんてぃん ゆたさん
わみぬうむいが いちかみゆならち
はてぃにんなみぬ やがてぃ
とぅまてぃくいるゆに
うんじゅとぅ うむやー小 が
ひゃくにん ちじち いちゅるぐと