三線教室 ONLINE 東京 by 豊岡マッシー

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平和の琉歌 工工四


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この曲は沖縄ツアーのためにつくられたんだそうな。
時代は1996年。

前年には沖縄で小学校六年生の子が米兵3人に
性暴力をうけるという痛ましい事件が起きた。
沖縄では基地反対の大きなうねり。
そして普天間の返還が決まったのだった。
そんな時代に桑田佳祐さんはどういう思いでこれを作ったのか?

マッシーの勝手な推測で深堀解説してみますね

この国が平和だと だれが決めたの
人の涙も 渇かぬうちに
アメリカの傘の下 夢も見ました
民を見捨てた 戦争の果てに

この国が平和だって誰が決めたんだい
基地の残る沖縄はどうだい?
戦争の涙が乾いていない人々も大勢いる
アメリカとの日米安保条約 核の傘の下
日本は経済発展の夢だけいただいた
戦争で沖縄を防波堤にして。
沖縄をアメリカに渡して
島人を見捨てた戦争のはてにね

蒼いお月様が 泣いております
忘れられない こともあります
愛を植えましょう この島へ 
傷の癒えない人々へ
語り継がれていくために

お月様も泣いているよ。
忘れられない過去があるよ
この島の傷の癒えない人々の想いが
語り継がれていけますように
愛を植えよう。この歌を沖縄に捧げよう

この国が平和だと 誰が決めたの
汚れ我が身の 罪ほろぼしに
人として生きるのを 
何故にこばむの 隣り合わせの 軍人さんよ

この日本が平和だって誰が決めたんだ
沖縄を基地を押し付けたに罪悪感を忘れるためにかい?
アメリカの軍人はイラクを戦場にしたり沖縄で犯罪を犯したり
人として生きることを捨てるのか?
島の中でいっしょに暮らしているのにさ

蒼いお月様が 泣いております
未だ終わらぬ 過去があります
愛を植えましょう この島へ
歌を忘れぬ人々へ
いつか花咲くその日まで

お月様がないているよ
沖縄にはまだ沖縄戦が続いている
それでも歌を忘れないこの島の人へ
平和の花が咲くその日まで
「平和の琉歌」をこの島に捧げるよ

次は知名定男さんのアンサーです


御月様前たり 泣ちや呉みそな
やがて笑ゆる 節んあいびさ
情け知らさな この島の
歌やこの島の 暮らしさみ
いつか咲かする愛の花


お月様 泣いてくれるな
やがて笑える 時も来るだろう
この島の愛を知らせたい
歌はこの島の暮らしそのもの
いつか平和の愛の花をさかせよう

平和の琉歌は沖縄の米軍に対するストレートな歌ですね
こういうテーマを歌った歌はなかなかないと思います
アメリカの傘」っていう具体的な言葉がすごいね
桑田さんの植えたこの歌は沖縄に根付いているよね

琉歌とは8886の沖縄の和歌のようなもので
民謡の歌詞は琉歌でできています
桑田さんは琉歌の存在を知らずに
琉球の歌」と「流れ歌」という意味でこのタイトルにしたみたいですね
とてもいいと思います

「蒼いお月様」にどういう思いが込められているかはわからない

月が青いとは月そのものでなく月の周りの光の部分が青いということだと思うけど
沖縄は青い海ということで青をいれたのだろうか?
なぜ青ではなく蒼なのか?
ちなみに蒼は緑色のような青のことです。

この部分だけよくわからないのですが
桑田さんの歌詞は深さくて具体的で沖縄系の歌の中でも特別だなと感じましたよ