三線教室 ONLINE 東京 by 豊岡マッシー

宮古生。首里育。東京在住。イチャリバーズ 三線 二胡 歌 絵画アーティスト 三線とオンライン教室のブログ YOUTUBE配信毎日やってます

帽子くまー 工工四


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f:id:TOYOsanshin:20210504155423j:plain帽子をかぶったクマちゃん?ではないからねえ、、
帽子を作る人の歌さあ。
アダンの葉でパナマ帽をつくっていたんだねえ。
昔は泡盛、サトウキビに並ぶ産業だったんだってねえ。
そして男女で歌う恋の歌にもなっているさあ。
いっしょに帽子を組みましょうねえ〜
今でもアダンのパナマ帽は復刻されています。

 

仲宗根創さんの登川誠仁みたいな歌い方最高だなあ。俺も真似したい

(女)あたま小や 造(ちゅく)てぃ ぬちさぐや知らん 
愛し思里
(うみさとぅ)に習いぶさぬ サー習いぶさぬ

帽子の一番上を作って 編み方は知らない 愛しい貴方に習いたい
サー 習いたい

(男)天止みてぃ呉(くぃ)らば 我が妻(とぅじ)になゆみ(女)組みあぎてぃ呉(くぃ)てぃん 妻(とぅじ)やならん(男)サー愛人小(にんぐるぐわ)どぅ すんなあ

天を留めてあげれば 私の妻になるかい?(女)組み上げてくれても妻にはならないわ (男)さー愛人になるかい

(女)天や我がたまし やまだきやうんじゅ 縁なりば里前 二人(たい)し組まや サー二人し組まや

天は私の役目 やまだき(帽子の高さ)は貴方 ご縁ならば貴方 二人で帽子を組みましょうね 

(男)一本葉(いっぷんば)や 押(う)すてぃ 二本(にふん)てぃなぎてぃ 何時が組み上ぎてぃ 耳小抜ちゅら サー天小 胴小 縁小 耳(ひり)小 取てぃ耳 抜かや

一本葉を押さえて 二本取ってなげて いつ組み上げて 耳をぬく さー天、胴、縁、ヘリを取って耳をぬこう 

(男)帽子くまー哀り (女)組まんしが知ゆみ (男女)勘定前(かんじょーめー)になりば さら夜明かち サー さら夜 明かち

(男女) 帽子くみは哀り 組まない人はわからない 納期前になれば
徹夜だよ サー徹夜だよ

帽子のどの部分のことを歌っているのか。
タルーさんのところで詳しい解説。
この方の解説はほんと素晴らしすぎます。

安波節 工工四


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安波ぬ真ハンタや ハリ 肝すがり所

奥ぬ松下や ハリ寝なし所

安波ぬ ぬん殿内 ハリ 黄金灯籠さぎてぃ

うりが明かりがりば ハリ 弥勒世果報

嘉例吉ぬ遊び ハリ 打晴りてからや

夜ぬ明きて太陽ぬ ハリ 上る迄ん

夜ぬ明きて太陽や ハリ 上らわんゆたさ

己午時迄ん ハリ 御祝えしゃびら

今日や御逢拝で ハリ 色々ぬ遊び

明 日や面影ぬ ハリ 立ちゆと思ば

弥勒代ぬ昔 ハリ くい戻ち今に 

御万人ぬまぢり ハリ 遊ぶ嬉しゃ

ヤッチャー小 工工四

f:id:TOYOsanshin:20211112121439j:plainヤッチャー小はお兄ちゃんと言う意味です
ナークニーとよく似た歌ですね
間奏が尺七と動くのがすごく面白いですね
不思議な曲です

ヤッチャー小 志情どぅ サーヨー 頼む ヨー 
情ねん ヤッチャー小  頼みぐりしゃ

お兄ちゃんには情けこそ頼む 
情けのないお兄ちゃんには頼りづらい

アン小達 歌小 てぃら サーヨー むぬや ヨー 
深山 鴬ぬ ふきるぐとぅさ

姉さんたちの歌というものは 山で 
ウグイスがさえずるようだ

いちぐ何時までぃん くまに居ら サーヨ りゆみ ヨー 
うみはまてぃ 里前救てぃたぼり

一生いつまでも ここに居られない 
がんばって あなたを 救ってください

ちゃーすが 思切らね サーヨ なゆみ ヨー 
例い 志情や残てぃうてぃん
どうして 諦めらられようか  
たとえ 愛情が 残っていても

 

ハンタ原 工工四

ちょっと聴いたぐらいではさっぱり分からない。
沖縄民謡の難曲「ハンタ原」。
分かるようになる三線配信です


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いよいよ「ハンタ原」にチャレンジです
「ハンタ」は「崖」とか「端」という意味です。
曲そのものがなんだかさっぱりです
でも三線弾きは結構これやるんで
自分もできるようにならんとなあ、、
かなりつかみどころないですよね
これも部分部分じっくり繰り返し練習していきましょう
体で覚えていく感じです


いろいろ聴いてやはり「よなは徹」さんバージョンかっこいいですね
youtubeはスロー再生できますので
こちらを頑張って耳コピーしたいと思います

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いろいろ繰り返しとか
「スリーサー」なのか「サー」なのか
自分の方でいいとこ取りして動画にまとめました


サー ハンタ原 居とぅてぃ
吹ち下るす スリ
風に ヒヤー
いやい持た
アリヒャー小 アリヒャー小
ちゃしが 届ちぇーをたみ
チーユイユイ イッケーユイユイ

サー ハンタ原 胡弓小
音高さ スリ
胡弓小 ヒヤー
夜中から アリヒャー小 アリヒャー小
後ど ふきる胡弓小
チーユイユイ イッケーユイユイ 

普久原朝喜作
ハンタ(崖、端)原(畑、原っぱ) で
吹き下ろす風に伝言を持たせたが
とどいたか?
ハンタ原で胡弓を弾けば
音がよく響く
夜中から後によい音でなるのだ胡弓

 

涙の那覇港 工工四


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涙なしには歌えないね。大阪に出稼ぎに行く娘と父親の別れ。
アンマーは亡くなっているのね。
父親は大阪まで「馬車で」送るよ〜と言ってるけど、
泣けるねえ。
黒砂糖と油味噌持たせるってよ〜 泣けるねえ
曲の部分は「カイサレー」と同じです

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主よ 我んね 旅んかい 行じ 儲きてぃ 
(父さん私は旅に出て儲けて)
なー孝行ん せーやんでぃ思とぅーくとぅ
(親孝行しようと思っています)
やらち呉んそーれーなー主
(行かせてください)

旅んかい行ちゅんでぃな
(旅に行くのかい)
何が あんしぇ 旅え
(何が それでは 旅は)
まーんかい やるばーが
(どこに 行くのかい?)

大阪んかいな(大阪に)

大阪ひゃー あんしいねー
(大阪か〜 それじゃあ)
隣ぬターレー達が
(隣のターレーたちが)
行んじょうる所あらに
(行っている所じゃないか)

やんどー主(そうです 父さん)

ええ あぬい あんどぅんやれー
(そういうことならば)
親ぬ孝んでぃ思てぃ
(親の孝と思って)
気張てぃとらせーやー
(頑張ってきなさい)

大阪に行かば 身持ち大切に
(大阪に行けば)
人勝い儲きてぃ来うようや
(人に負けずに儲けておいで)
かなし産子
(愛しい我が子)

兼々から行ちゅんでぃ思れ
(前々から行くと思って)
主や馬車馬かきてぃ
(父さんは馬車を走らせて)
汝ーそうてぃ
(お前を連れて)
行ちゅたる むんぬやひゃー
(行くぞ)

主よ 馬車馬かきてぃ
(父さん、馬車で走って)
行かりる所あらんどーなー
(行かれるとこではないよ)

あんどやんな(そうなのか)

親ぬ寄し言や 肝に思染みてぃ
(親の教えを心に染めて)
便ぬ数毎に手紙送やびん
(船便の数ごとに 手紙送ります)

にふぇーどー うりうり
(ありがとう ほれほれ)
くり取りば(これを取りなさい)

うれー何やがなー主
(これなんですか 父さん)

船ぬ上んぜえ淋っさんあるむんぬ
(船の上で淋しくなったら)
うり 砂糖小と 油味噌やさ
(ほれ 黒砂糖と 油味噌だよ)

子ながらん 果報しどうや
今ぬ伝言葉や (今の言葉は)
誠我が産子 勤みてぃ呉りよ
(誠 我が子 勤めてください)

あね 今日や 汝ー別りしいが んでぃち
(今日はお前と別れるからと)
アンマーん まじゅん そうてぃちぇーさ
(母さんも一緒に連れてきたさ)
とぅひゃー アンマーとぅ別りんせ
(はい、母さんと別れなさい)

アンマー 我んね旅んかい行じ
(母さん 私は旅に行きます)
儲きてぃ 主孝事方(しゅこうじがた)ん 尽すくと
(儲けて 親孝行 します)
草葉ぬ陰 居とぅてぃ 見守んとぅてぃ
(草葉の陰にいて 見守って)
呉んそうーりよーアンマー
(ください。母さん)

世間ぬ波風ぬ 波高さ あてぃん
(世間の波風は 波高くても)
御心配みそな かなし親がなし
(心配するな 愛しい親様)

ニフェードー らーなー
(ありがとう)
あぬぐとぅ 船ん出じいる ぐとぅせ
(あのように 船がでる)
くりし別り やさや
(これで 別れ だよ)

別り路ぬ那覇港 かなしさや産子
(別れ道の那覇港 悲しい哉 我が子)
袖濡らす涙 忘りぐりさ
(袖を濡らす涙 別れ惜しい)