三線教室 ONLINE 東京 by 豊岡マッシー

宮古生。首里育。東京在住。イチャリバーズ 三線 二胡 歌 絵画アーティスト 三線とオンライン教室のブログ YOUTUBE配信毎日やってます

涙の那覇港 工工四


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涙なしには歌えないね。大阪に出稼ぎに行く娘と父親の別れ。
アンマーは亡くなっているのね。
父親は大阪まで「馬車で」送るよ〜と言ってるけど、
泣けるねえ。
黒砂糖と油味噌持たせるってよ〜 泣けるねえ
曲の部分は「カイサレー」と同じです

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主よ 我んね 旅んかい 行じ 儲きてぃ 
(父さん私は旅に出て儲けて)
なー孝行ん せーやんでぃ思とぅーくとぅ
(親孝行しようと思っています)
やらち呉んそーれーなー主
(行かせてください)

旅んかい行ちゅんでぃな
(旅に行くのかい)
何が あんしぇ 旅え
(何が それでは 旅は)
まーんかい やるばーが
(どこに 行くのかい?)

大阪んかいな(大阪に)

大阪ひゃー あんしいねー
(大阪か〜 それじゃあ)
隣ぬターレー達が
(隣のターレーたちが)
行んじょうる所あらに
(行っている所じゃないか)

やんどー主(そうです 父さん)

ええ あぬい あんどぅんやれー
(そういうことならば)
親ぬ孝んでぃ思てぃ
(親の孝と思って)
気張てぃとらせーやー
(頑張ってきなさい)

大阪に行かば 身持ち大切に
(大阪に行けば)
人勝い儲きてぃ来うようや
(人に負けずに儲けておいで)
かなし産子
(愛しい我が子)

兼々から行ちゅんでぃ思れ
(前々から行くと思って)
主や馬車馬かきてぃ
(父さんは馬車を走らせて)
汝ーそうてぃ
(お前を連れて)
行ちゅたる むんぬやひゃー
(行くぞ)

主よ 馬車馬かきてぃ
(父さん、馬車で走って)
行かりる所あらんどーなー
(行かれるとこではないよ)

あんどやんな(そうなのか)

親ぬ寄し言や 肝に思染みてぃ
(親の教えを心に染めて)
便ぬ数毎に手紙送やびん
(船便の数ごとに 手紙送ります)

にふぇーどー うりうり
(ありがとう ほれほれ)
くり取りば(これを取りなさい)

うれー何やがなー主
(これなんですか 父さん)

船ぬ上んぜえ淋っさんあるむんぬ
(船の上で淋しくなったら)
うり 砂糖小と 油味噌やさ
(ほれ 黒砂糖と 油味噌だよ)

子ながらん 果報しどうや
今ぬ伝言葉や (今の言葉は)
誠我が産子 勤みてぃ呉りよ
(誠 我が子 勤めてください)

あね 今日や 汝ー別りしいが んでぃち
(今日はお前と別れるからと)
アンマーん まじゅん そうてぃちぇーさ
(母さんも一緒に連れてきたさ)
とぅひゃー アンマーとぅ別りんせ
(はい、母さんと別れなさい)

アンマー 我んね旅んかい行じ
(母さん 私は旅に行きます)
儲きてぃ 主孝事方(しゅこうじがた)ん 尽すくと
(儲けて 親孝行 します)
草葉ぬ陰 居とぅてぃ 見守んとぅてぃ
(草葉の陰にいて 見守って)
呉んそうーりよーアンマー
(ください。母さん)

世間ぬ波風ぬ 波高さ あてぃん
(世間の波風は 波高くても)
御心配みそな かなし親がなし
(心配するな 愛しい親様)

ニフェードー らーなー
(ありがとう)
あぬぐとぅ 船ん出じいる ぐとぅせ
(あのように 船がでる)
くりし別り やさや
(これで 別れ だよ)

別り路ぬ那覇港 かなしさや産子
(別れ道の那覇港 悲しい哉 我が子)
袖濡らす涙 忘りぐりさ
(袖を濡らす涙 別れ惜しい)