三線教室 ONLINE 東京 by 豊岡マッシー

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東京音頭 工工四

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ハア〜 踊り踊るなら チョイト 東京音頭 ヨイヨイ 〜

東京音頭です。盆踊りといえばこれと炭鉱節
実際に弾いてみるとTHE日本〜〜〜という感じですね
サクラサクラと同じスケールでしょうか?
都節(みやこぶし)音階というものです。

三味線では二上げで高いポジションで弾くみたいですが
三線で置き換えるので
一下げでアレンジしてみました。こうすると
男弦をドローン的に響かせられるので三味線ぽくなりますね


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作曲はシャボン玉、ウサギのダンス、ゴンドラの唄などの中山晋平
最初は日比谷・丸の内の商店主らが、
不況にあえぐ世の中を元気づけようと曲作りを依頼。
歌詞には丸の内、三宅坂数寄屋橋などが入っていました。
日比谷公園の盆踊りで「丸の内音頭」として披露された。
イントロは鹿児島「おはら節」だそうです。
陰のメロディーと陽のリズムの融合でもあったようです。

1933年にレコード会社が「隅田」「武蔵野」などを歌詞に盛り込み
東京音頭」として売り出し大ヒットとなったそうです


ハア 踊り踊るなら チョイト 東京音頭 ヨイヨイ

花の都の 花の都の 真ん中でサテ
ヤートナーソレヨイヨイヨイ
ヤートナーソレヨイヨイヨイ

花は上野よ 柳は銀座
月は隅田の 屋形船

幼馴染の 観音様は
屋根の月さえ 懐かしや

西に富士ヶ嶺 東に筑波
音頭とる子は 真ん中に

寄せて返して 返して寄せる
東京繁盛の人の波

 
作詞は西條八十
1番、3番、9番、6番、10番の順に歌われるそうです
なぜ2番を飛ばすのかというと

2番
ハア〜東京よいとこチョイト 日の本照らすヨイヨイ
君が 御稜威(みいつ)は 天照らす 

この御稜威というのは天皇の威光のことなのです

そして5番
ハア〜君と臣(たみ)とのチョイト 千歳の契り ヨイヨイ
結ぶ都の 二重橋

この君と臣も天皇と国民のことでしょう。

盆踊りと音頭の歴史を辿ると
明治時代には盆踊りは風紀を乱すということで取締の対象。
それが復活したのは大正時代です(1912年 – 1926年)
関東大震災は1923年。
満州事変が1931年。
こういう歴史の流れの中で東京音頭の盆踊りは
昭和の「ええじゃないか」というほど全国的な広がりを見せたそうです。
しかし軍国政策により建国音頭、愛国音頭がたくさん作られたそうだ
盆踊りの中で戦争プロバカンダが推進されていく。
このアルバムをみると曲がすごいたくさんあって驚きです
満洲音頭 、 戦勝音頭、戦勝ざくら、戦場盆踊り、軍国盆踊り、
こんな音頭でみんな盆踊りを踊っていたのか、、すごい時代だ。

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こういう歴史があったんですね。
音頭・盆踊りというもが日本人の生活に根差した
素晴らしい祭りであるがゆえに
禁止になったり、戦争に利用されたり
そういう歴史もあるのだと思います。
音頭・盆踊りは永遠に不滅なんだろうね


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