エイサーで定番のスーリ東(あがり)
これは「スーリ東」という言葉があるわけではなくて
「スーリ」はお囃子言葉。それが出だしの「東に向かって飛ぶ蝶よ」
にくっついているのでその歌い出しが歌のタイトルになっています
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スーリー
東(あがり)うち向(ん)かてぃ
飛ぶる 綾蝶(あやはびる)
(東に向かって飛ぶ蝶よ)
スーリーサーサー スラッサ ハイヤ
スーリー
先(ま)じゆ 待てぃ蝶(はべる)
伝(いえ)い ※我(わ)ね頼(たぬ)ま
(しばらく待て蝶よ 伝言を私は頼みたい)
スーリー
東 明がりば
墨習が行ちゅん
(東が明るくなれば 墨習い(勉強)にいきます)
スーリー
※(東) 頭(かしら)結てぃ給り
我親 加那志(わうやがなし)
(髪を結ってください。私の親様)
東に向かって飛ぶ蝶に伝言を頼みたいという歌詞です。
東はニライカナイの方角。
蝶は魂を乗せて飛ぶもの
ご先祖様供養のエイサーにぴったりの歌詞だったんですね。
琉歌というのは「8 8 8 6」の形式になっています
これをふたつに分けて歌っているので「8 8」と「8 6」
2番が言葉が2つ足りなくなりますね。
なので2番は「頼(たぬ)ま」というところが2つ足りないので
「我(わ)ね頼(たぬ)ま」というふうに「わね」が付け足されたので?とのこと
嘉手苅林昌の7月エイサーでは「伝(いえ)い」を二回繰り返してます。
4番が面白いのですが、ここも言葉が足りないので、
なんと頭にまったく意味のない「東」がくっついてますね。
スーリー
※(東) 頭(かしら)結てぃ給り
我親 加那志(わうやがなし)
(髪を結ってください。私の親様)
スーリ東ってなっちゃったし、ここも東にしちゃおう〜
みたいな。こんなのアリ? と思うけど。
こういう工夫の違いが面白いですね。
なので元の琉歌の意味をちゃんと押さえておくことって大事ですねー