三線教室 ONLINE 東京 by 豊岡マッシー

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ちぶみ 工工四


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1960年代の沖縄。
民謡はラジオとジュークボックスで聞かれていたんだってねえ。
ジュークボックスから民謡が流れる光景。
すごいな。
それで民謡が盛り上がった時代だったんだねえ。
その最初のヒット曲が
城間ひろみさんの「通い船/ちぶみ」という歌。
どこにいってもこれが流れていたってよう。

ちぶみとは蕾のこと。
花咲かせない女性のことを歌っているようです。

「取るに足りない私は花を咲かせず山原の寂れた村でつぼみになりたい」

「それでも山の中で香らずにはいられないのよ」

という歌なんだねえ。
この歌はまた拍子が複雑なんだ。
こういう面白さは沖縄民謡ならでは。
津波恒徳さんの曲だよ。

 

作詞 山内トミ 作曲 津波恒徳

世間や 水車 定みてぃん 変わる
(世間は水車 決めても変わる)
頼でぃ 頼まらん 他所ぬ 肝や
(頼んでも頼めない他人の心)
我んね 奥山ぬ ちぶみ 花心
(私は奥山のつぼみ 花の心)

数ならん 我身ぬ 花咲ちん ぬすが
(取るに足らない私が花咲いて何になろうか)
山原に 行ぢゃい ちぶみ ならな
(山原に行ってつぼみになりたい)
我んね 奥山ぬ ちぶみ 花心

山原に行ちね哀りどや友小
(やんばるにいくと哀れだよ 友よ)
見るかたやねらん海と山と
(見るものはない。山と海しか)
我んね奥山ぬちぶみ花心

いかな 山原ぬ 枯木島 やてん
(いかに山原の枯れ木のような村でも)
友小 二人なりば 花ど 咲ちゅる
(友と二人なら花も咲くよ)
我んね 奥山ぬ ちぶみ 花心

例い山中に 隠りやい をてぃん
(例え山中にかくれていても)
匂いさん うちゅみ 蘭ぬ匂い
(香らないでいられようか。欄の香り)
我んね 奥山ぬ ちぶみ 花心


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