三線教室 ONLINE 東京 by 豊岡マッシー

宮古生。首里育。東京在住。イチャリバーズ 三線 二胡 歌 絵画アーティスト 三線とオンライン教室のブログ YOUTUBE配信毎日やってます

ひろゆき騒動

まったく頭にくる男だ。
論破王ひろゆき氏が辺野古を突然訪れた。
座り込み3000日の看板に
「今日は誰もいないからゼロにしたほうがよくない?」と難癖ツイート。
彼が来たのは皆が帰った後で誰もいないのはあたりまえ。
これに「イイネ」が20万以上もついたのだ。ひどい話だ。
なんでゼロにリセットされないといけないのか?
辺野古の看板はギネスに挑戦ではない。
開始日時から何日目というものだ。
建設を止めるまで「不屈」の精神で続けるぞ!という意思表示なのだ。
観光案内板でもない。

そして次の日は抗議中にアベマのカメラスタッフを連れてきた。
ずっと座っていないと「座り込み」とは呼べないと持論で現場の人たちに詰め寄る
辞書に書いてあると言っていたが実際の辞書にはそうは書いていない。
辞書には「その場にすわって動かないこと」としか書いてなかった。
座り込みは工事車両を遅らせるために行われている。
実際の座り込みはこういう感じだ。

車両の搬入は9時、12時、15時と1日三回。
1、トラックが来そうな時間に座り込みの準備が始まる
2、座り込み開始、リレートークや歌を歌う。
3、トラックが来たら次々に機動隊に排除される
4、通過するトラックに向けて抗議する
(この時間が結構辛い)
5、片付けて撤収。
6、テントに戻って集会や休息

これを1日三回やる。
フルで参加すれば朝7時半に家を出て帰宅するのは18時ぐらいになる。

座り込みの排除も緩く感じたようだ。
激しく抵抗すれば激しく抑え込まれるだけなのだからお互いのつばぜり合いで平常は穏やかなバランスになっているのだけなのだ。
そして非暴力不服従運動でもあるので激しい抵抗はしないのが基本。
通常は危険なことは全くない。
参加者の安全が第一に配慮される。
とはいえやはり国家権力の機動隊と米軍基地の側で対峙するというのは初めての方であればかなり恐怖を感じると思う。
そして米軍基地の70%を小さな島に押しつけられるという悔しさを体感させられる。
基地に入っていく何十台もの車列を見せられ続けるのが自分的には一番きつい。

過去には暴力的な排除で現場がカオス状態。罵声が飛び交う。怪我人や逮捕者が出る。そういうことも何度もあった。極度の緊張状態でメンタルがやられるし機動隊に腕を捻られ後遺症を抱えた人もいる。機動隊や海保の見えないところの暴力はたくさんの報告がある。
それなのに反対派が怒っている部分を切り取って暴力的だとレッテルを貼る。
嫌がらせで挑発して撮影するものも来る。
穏やかにやれば本気じゃない、激しくやれば暴力だ、
結局どうやっても文句を言ってくる
政府の横暴に従わないものたちの揚げ足を取りたいだけだ

またひろゆき氏は看板の字が汚いと言った。
その看板を描いたのは母親を米兵に殺された辺野古の人だった。
沖縄の痛み苦しみを全く想像せずに何も知らずに現場を踏み躙る。
人の心を笑顔で折りにくるような暴力性が恐ろしい。

news.yahoo.co.jp


リーダーのヒロジさんの罵声の動画がある
あれはうるま市の女性が米軍関係者にレイプ目的で殺されたあとのものだ
激しい怒りと悲しみに沖縄中が包まれていた時のものだ
そこだけ切り取って暴力活動家といわれるのは心が引き裂かれる思いだ

ヒロジさんはよく泣いたり笑ったりする人情家。
彼を慕う人やファンが日本中にいる魅力的な人なのだ。
長年激しい現場で指揮を取り皆を鼓舞し事故や怪我ないように気を遣う。
普通の人には到底できない大変な役目を長年やってきた方だ。

沖縄で辺野古基地反対の世論は7割近い。
それは辺野古のある名護市も一緒だ。
その大きな世論が各種の反対運動を生みゲート前座り込みがあり、翁長知事やデニー知事を誕生させた。仁士郎君のハンストとか県民投票とか国を提訴とか、ありとあらゆることをやってきている。そして何度民意を表明して抗議しても国は「辺野古が唯一の選択肢」という答弁を繰り返すだけなのだ。沖縄を踏み躙っているのは自公政権なのだ。

座り込みだけで沖縄の状況を正面突破しようというものではない。辺野古建設を止めることは困難かもしれないが反対運動がなければ民意は基地容認に傾いて自民系の傀儡知事になってしまっていただろう。

それでも沖縄は諦めるということはない。
なぜここまで辺野古に反発するのかというと
もともと1995年の事件がきっかけだ
小学生の女の子が米兵3人に輪姦されたのだ
あまりに悲惨だ。地獄だ。
沖縄の抗議が大きくなり橋本総理とクリントンの会談で普天間返還が合意された。
だから普天間の無条件返還。これが筋なのです。
これがいつのまにか辺野古に代替施設を作る話になった。
建設工事利権とアメリカへの忖度なんだろうと思う。
もともと米軍があそこに弾薬庫や軍港や滑走路を集約した総合的な基地を作る計画があった。
それをこれ幸いにと復活させたものではないか?
民主党時代に中止にする動きがあったが頓挫。
それでも地元の同意なしでは工事は進めなかった。
それを強行したのが安倍政権だった。
衝撃だった。
独裁政権が襲いかかってきたようだった。
沖縄選出議員や知事を辺野古容認に転じさせ
高江に全国から機動隊を送り込んで制圧した。
よく沖縄は中国が攻めてくるとかデマを言われるが
襲ってきたのはヤマトだったということ。
その反発で誕生したのがオール沖縄
翁長知事を中心に自民が分裂してリベラル系と集合したものだ。
間違えないでほしいのがオール沖縄は全基地撤去を主張しているわけではない。
普天間基地辺野古移設に反対。
そしてオスプレイ海兵隊に反対。


この図を見てほしい。
面積が2km2以上の米軍基地です
日本本土にも米軍基地はありますが
小さな沖縄に迷惑施設を押し込んでいるっていうことが一目瞭然です。
国防の問題だからという人たちは自らの県に引き取るのが筋でしょう。
せめてオスプレイのローテーションぐらいは考えてほしい。



そして普天間基地がなくなっても沖縄の米軍基地はまだまだたくさんあります。
普天間基地海兵隊オスプレイの訓練がメインだし
中国への抑止力は空軍の嘉手納基地なので
辺野古の工事に反対するとすぐに中国になりたいのか?
って言ってくる方はあまりにも極論でしょう

また必ず言われるのが市街地の中にある普天間の危険を放置してはならないということですが
もし辺野古に移転してもヘリや航空機は沖縄の島の上をどこでも飛ぶので
危険度は大して変わらない。
実際辺野古に近い安部(アブ)でオスプレイが不時着大破した事故がありました。
そもそも危険のことをいうならば沖縄に配備された24機のうち2機が墜落したオスプレイの配備をやめるべきです。(1機はオーストラリアで着艦に失敗)