炭坑節は福岡県の民謡。
三池炭鉱と歌詞に出てくるがそこで生まれた歌ではないそうだ。
田川炭鉱の「伊田場打選炭唄」がというものがルーツだそうです。
イダバウチ センタンウタと読むそうだ
伊田は伊田町。
場打は晴れの席で気後れすること?これはよくわからない
選炭とは石炭とボタとに選り分ける作業。
ボタは捨て石や質の悪い石炭。
女性労働者が石炭をより分けるときに歌っていた歌だったんですね。
他にもつるはしで掘るときに歌う採炭唄
ダイナマイトをつめる穴を掘る時の石刀唄
石炭を坑底から引き上げる時の南蛮唄
などなどがあるそうです。いろいろあるんですね。
歌に出てくる煙突は今でもあります。2本です。
落盤の危険のある狭くて暗いところでの作業は過酷な仕事だったようだ。
炭鉱節は今の陽気な盆踊り歌ではなく
日本のエネルギーを支えた労働者や女性達の苦しみから生まれた歌だった
それが宴会の席で歌われたりレコード化されたりしながら
今の盆踊りの歌に変わっていったのでした。
月が出た出た月が出た ヨイヨイ
三池炭坑の上に出た
あまり煙突が高いので
さぞやお月さん煙たかろ サノヨイヨイ
一山 二山 三山越え
奥に咲いたる八重つばき
なんぼ色よく咲いたとて
サマちゃんが通わにゃ仇の花
あなたがその気で云うのなら
思い切ります別れます
もとの娘の十八に
返してくれたら別れます
晴れて添う日が来るまでは
心一つ 身は二つ
離れ離れの切なさに
夢でサマちゃんと語りたい
サマちゃんって誰なんでしょうか?
これは様ちゃんではないかとのことで
旦那様とかの様ちゃん。
女性労働者から見た好きな男性のようです
ちなみに三池炭鉱の方は与論島の人たちが出稼ぎに行っていて
過酷な労働と差別を体験した。
与論島出身の川畑アキラさんが「黒いダイヤの涙」という歌で伝えています
黒いダイヤとは石炭のことですね。