与那国ションカネー 工工四

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首里の役人と現地妻（まかない女）との別れの悲しみが歌われる。
沖縄民謡の中でも最も悲しい歌ですねえ。
一番二番は　男性から女性へ。
別れの盃に涙が溢れて飲むことができない。
船が帆をはれば涙が溢れる
そして三番は残される女性から
与那国の海峡は池の水ようにおだやか。
安心して渡ってくださいと歌う。
実際は真逆。
渡るのが困難で渡難（どぅなん）といわれるのが与那国島だから。

いとま乞いとぅ思てぃ　持ちゅる盃や
目涙　泡むらち　呑みぬ　ならぬ
ンゾ　ナリムヌ　ヨー　ハリ　ションカネーヨー

別れを告げると思って飲む杯は涙が溢れて飲むことができません
お前よ　慣れ親しんだものよ　しょうがない　

片帆持たしば　肝ん　肝ならぬ　
諸帆持たしば　諸目ぬ涙落とぅし
ンゾ　ナリムヌ　ヨー　ハリ　ナグリシャヨ

片方の帆をあげれば心がここにあらず
両方の帆をあげれば両目が涙を落とし
お前よ　慣れ親しんだものよ　しょうがない

与那国ぬ渡海や　池ぬ水心　
心安安とぅ　渡ていもり
カリユシ　ショーリ　　ハリ　サトゥマイヨー　

与那国の海は　池の水のよう
安心して　御渡りください
縁起の良いことよ　貴方よ