三線教室 ONLINE 東京 by 豊岡マッシー

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ニヌファぬ光 工工四


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子ぬ方(ニヌファ)の光
作詞・作曲・編曲 豊岡マッシー

東(あがり)の 浜辺で 連なり 浮かぶ
連凧(れんだこ)が 風(かじ)を連(ち)りてぃ 舞踊る 美らさ
サバニを 浮かべて 天の河原に
悲しみも 三線のせて 花となり 咲ちゅる

子ぬ方(ニヌファ)の星よ 照らしてたぼれ
我した未来へ 続く 平和の唄を

繋いだ 両手は 結んだ 糸の
芭蕉布が 夜空に織る 群り星の光 
受け継ぎ 伝える 幾千 の声
ウヤファーフジの 祈り込めた 島渡る風よ

オリジナル曲です。沖縄、辺野古、平和、のために作った曲です。

辺野古の工事が強行され埋め立てが進んでいく光景は胸が痛みます。でもウチナーンチュとして目を逸らすことができない。それは公開処刑にも似ています。

そんなときに自分の心を癒したのが「連凧」でした。辺野古の浜で連凧を上げている動画を見たんです。空に伸びていく連凧はまるで天と地をつなぐ龍のようでした。たくさんの凧の連なりは先祖、自分、未来の子供達、という大きな繋がりのなかに自分がいるんだなと思えたのでした。

沖縄戦があって過酷な米軍支配があり、その中で苦しみながら生きぬいてきたウヤファーフジ(ご先祖)の意思の流れの中に自分はいるんだという安心感でした。自分の無力さを受け入れられるようになったのです。

ウヤファーフジはきっと空の上から、ニライカナイの向こうからそんな僕たちを見ているのでしょう。ティンガーラ(天の川)にサバニを浮かべてそこで三線を弾いている。悲しいことも歌えば涙の養分が美しい花となる。

北極星(ニヌファブシ)の光。十二支では北は「子(ね)」「子の方」は真北を指します。古の琉球の民が北極星を目印に航海したように。今も平和を求めて暗闇を手探りで歩くようなウチナーを照らしてください。導いてください。平和の歌に道ができるように。

そして今、平和のために手を繋いでいる人々。ゲート前で座り込みをする人達。デモ行進。いろんな場所で活動をしてくれる人達。講演や講習会、歌を歌う人、絵を描く人、署名を集める人、僕たちを応援してくれる人。そんな人々の心のつながりは芭蕉布の糸のようです。芭蕉布の糸は結び目で繋がっています。そんなたくさんの結び目が夜空の星のよう。そこに風が吹いていて芭蕉布がゆれています。たくさんの平和を願う声が芭蕉布を夜空にはためかせているのです。