三線教室 ONLINE 東京 by 豊岡マッシー

宮古生。首里育。東京在住。イチャリバーズ 三線 二胡 歌 絵画アーティスト 三線とオンライン教室のブログ YOUTUBE配信毎日やってます

秋の踊り 工工四

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空も長月 はじめ頃かや 四方の紅葉を
(そらもながつき はじめごろかや よものもみじを)
長月(旧暦の9月)

染める時雨に 濡れて男鹿の 鳴くも淋しき 折につげ来る
(そめるしぐれに ぬれておじかの なくもさびしき おりにつげくる)

雁の初音に 心うかれて 共に打ち連れ
(かりのはつねに こころうかれて ともにうちつれ)
かり(ガン)

出づる野原の桔梗苅萱 萩の錦を
(いづるのはらの ききょうかるかや はぎのにしきを)
桔梗(ききょう)萩は秋の七草 
苅萱(かるかや)刈り取った茅

来ても見よとや 招く尾花が 袖の夕風
(きてもみよとや まねくおばなが そでのゆうかぜ)
尾花(ススキ)

吹くも身にしむ 夕日入り江の 海士の衣や
(ふくもみにしむ ゆうひいりえの あまのころもや)

竿の雫に 袖を濡らして 波路はるかに
(さおのしずくに そでをぬらして なみじはるかに)

沖に漕ぎ出で 月や東の 山の木の間に 今ぞほのめく
(おきにこぎいで つきやひがしの やまのこのまに いまぞほのめく)
いまぞほのめく(ちらっと見える)

すっごい大和調ですね。
田島利三郎という新潟県出身の沖縄学研究者がいらっしゃって、
その方の詩を沖縄芝居「義臣物語」の「道輪(みちわ)口説」
という歌に乗せて踊りをつけて演じられたそうです。
情緒ある大和風の歌詞が喜ばれたのでしょうね。