フラのイベントに出演した時にクイチャーをフラのみなさんに踊っていただきました。すごい大きな輪ができてびっくりでしたー
宮古島の人々を長い間苦しめた人頭税。
明治になっても続いていた。
そこにやってきた新潟出身の中村十作(じゅうさく)
真珠の養殖のためにやってきたのだが
宮古の農民達の窮状を放って置けず
その資金を人頭税廃止運動に注いだ。
製糖技師の那覇の城間正安、
宮古保良(ぼら)村の平良真牛、
福間村の西里蒲らとともに東京に上京。
帝国議会に働きかけ10年の年月をへて
1903年ついに260年続いた人頭税は廃止されることとなった。
漲水のクイチャーは人頭税廃止のクイチャーとも言われます
260年の苦しみからの解放の歌なのですね
保良真牛 沖縄から 上り参ばヨ
ヤイヤヌ ヨイマーヌーユ
上り参ばヨ ニノヨイサッサイ
(人頭税廃止運動が成功して)
保良村の真牛が沖縄から上り(上京して)帰れば
この部分を歌わない方が多いのですが、
ここがないと人頭税廃止の意味がわからないので
省いてはいけない重要なところかなと思います
漲水の舟着ぬ砂んなぐぬヨ
粟んななり米んななり上りくばヨ 上がりくばヨ
漲水の船着きの砂々が
粟になり米になり 上がってくるよ
島皆ぬ三十原ぬ兄小達やヨ
ピラ取ぅらだ 鍬(カニ)や押さだゆからでぃだらヨ
島すべての三十の村の兄さん達は
ヘラ取らないでクワ押さないでよくなるよ
大神グス フヂ 並び折波小ぬヨ
糸んちゅなり かしんななり 上がりくばヨ
大神島の後ろの干瀬に寄せる波が
糸になり桛になり上がってくる
八重干瀬のことですね。
そこは波があたって白波が立っているんです。
それを遠くから見ると
青い海に白い糸のように見えるんですね
島皆ぬ 三十原ぬ 姉小達やヨ
苧麻やんうまだ 綛掛だ ゆからでぃだらヨ
島皆の三十の村の姉さん達は
苧麻を作らなくても
桛を掛けなくてもよくなるよ
宮古上布ですね。ちょまから紡いで作ります。
人頭税石です。143cmのこの石より大きくなると
税を納めないといけなかった(といわれる)
八公二民と言われるほどの重税!
穀物の粟や宮古上布を収めた。
しかも農作物の収穫が少ない年でも
納めなければならず
宮古島民は貧困を強いられていた
明治に沖縄県になってからも
今までの制度を急に変えないようにということで
人頭税は温存されてしまった