三線教室 ONLINE 東京 by 豊岡マッシー

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瀧落菅撹(たちうとぅしすがかち)工工四


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三線では珍しいインストです。
歌が入らないです。
空手の演舞や獅子舞の伴奏なんかに使われますね
勇壮な曲ですが、もともとは琴の曲なんです。
沖縄の箏曲(琴)ですね
曲そのものは薩摩から伝来したらしいです


日本・沖縄 箏(琉球芸能)『瀧落菅撹』

さて「瀧落とし」というタイトルはなんなんでしょうか?
検索すると尺八には「瀧落とし」という曲があって名曲らしいです
聞いてみると特に沖縄の瀧落とは似ていないですね
テーマも伊豆の旭滝(あさひだき)をモチーフとしているそうです
瀧から落ちる水音に向き合って心を鎮めるというものだそうだ
あまり沖縄の瀧落との接点はなさそう


九州には筑紫箏(つくしごと)というものがあって
これに瀧落と似た曲があるそうです。

そのあたりがルーツかもですね
その曲は検索では出てこなかったです

もうひとつわからないのが菅撹(スガカチ)という言葉
これは(菅掻)とも書くようです
くだ(管)で引っ掻く(掻)ということみたい。

箏は指につけたピックで弾きますが
もともとは棒で弾いていたのでしょうか
後にべっ甲のピックになっていったようです

端からジャララん〜〜とピックで弾きます。
かっこいい!
この響き
いかにも日本音楽のルーツという感じがする
これが菅掻みたいです。


平成30年 和琴「菅搔」二齣二返 一松神社 高画質版


この奏法のルーツは「和琴」らしいです
ワゴンと読みます。
もともとの日本の琴のことです。
埴輪(ハニワ)もワゴンを持っていたりします。
とても古い楽器なんですね

ja.wikipedia.org


読み方でややこしいんですけど
ふつうのコトは「琴」ではなく正しくは「箏(そう)」という字になります

また菅撹は検索すると
「琴・三味線で歌のない曲。」
「遊女が店先で客を待つときに弾いた三味線の曲」
というのもでてきます

琴をジャララン〜〜と弾く奏法が
後に楽器を弾くっていう意味になっていったのかな?と思います

 


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